過去の日記(2003年)

●2003/12/30
黄泉がえり
都合の良い状況で人が生き返ったり、再び死に別れたりするわけですからどうしてもほろりと来てしまいます。でもこれは反則だと思います。プロだったらこんな安易な話でないもので勝負してほしいです。

2003年ベスト映画
今年出会った映画のベスト5です。
1.KILLBILL
いろんな意味で濃かったし、かっこよくて、今年の映画といってまっさきに思い浮かびました。
2.A.I.
後半のキューブリックっぽい、無機質な中にほのかに感情が浮かび上がってくる部分が好きです。
3.ギャラクシークエスト
反則ぎりぎりという気もしますが、うまく最後まで楽しませてくれました。
4.24HOUR PARTY PEOPLE
Factoryレコードに思い入れがない人にはかなり退屈な映画なんだろうとは思いますが、私はわくわくしてみれました。
5.ターミネーター3
周囲の評価が低いのが意外でした。前作がちょっと大作志向すぎただけで、この映画本来のB級の肌触りを思い出させてくれたラストは好きです。

都会のアリスはちょっと古すぎるのでランクには入れませんでしたが感動した映画でした。呪怨2はまったく期待しなかったせいか自分の中では高評価です。マトリックスリローデッドではかっこよさ、レボリューションズでは圧倒的な迫力、とそれぞれ楽しかったです。許されざる者マグノリアは後からじわじわ来てしばらくの間心に残っている映画になりそうです。キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンは地味ながらうまかったです。

●2003/12/25
マトリックス・レボリューションズ
機械との戦いの場面など映画自体はすごく楽しめたのですが、最初の作品からみれば全然別の作品になってしまったのがちょっと複雑でした。ナイオビがかっこよすぎでした。
ピンポン
原作は読んだことないのですが、登場人物はみんなキャラが立っていたし話もよくまとまっていて、おもしろかったです。

2003年ベストアルバム
今年出会ったCDというくくりでベスト5を選んでみました。
1.Fishmans「宇宙 日本 世田谷」
なんといっても今年最大の収穫(?)がFishmansとの出会いでした。私が音楽から遠ざかっていた時期にこのようなすごい音楽が出現して消えていっていたとは…。まだまだ聴かないといけない音楽がいっぱいあります。
2.Sun Ra & His Outer Space Arkestra "Nuclear War"
"nuclear war"という曲のかっこよさだけで2位にランクしました。他の曲は予想外にまともでしたが、それでもよく聴いた1枚でした。
3.半野喜弘"Lido"
このてのものは期待を裏切られることが多かったのです。凝った音楽なのはわかっても心に響くものがないというのが理由でした。でもこれは聴いていていろいろな気持ちになれます。特に(5)はどこがどうというわけではないのですが、冷静に聴くことができません。
4.Yo La Tengo"Summer Sun"
これもよく聴いた1枚でした。夏の暑いときに聴いて、涼しく穏やかな気持ちになれました。
5.サントラ"the brown bunny"
今年最後のCD(でないかもしれませんが)が予想外にすばらしかったです。これもまたひたすらに穏やかで、寂しげで聴いていると心が締めつけられます。映画も絶対にみにいこうと思ってます。
バッファロードーター「シャイキック」も良いアルバムだとは思ったのですが、感情をおさえているようであまり聴きませんでした。対照的にJOJO広重「怒鳴り散らすぼくの声はあまりにも小さい」は音楽的なポイントはまったくなく、ただ感情の塊がぶつかってくるだけのものでしたが意外によく聴いています。中でも「神を探して」は出勤のテーマ曲になったくらいです(元気になれるというわけではなく、朝一番にまず聴きたい曲だったということで)。羅針盤の「福音」も大好きなのですが、羅針盤を聴くのも3枚目だということもありもっとすごいものを聴いてみたいです。

●2003/11/25
ムーラン・ルージュ
照れないための小道具と昨日書きましたが、この作品もミュージカルに、凝った美術といった小道具をあしらってストレートな話を最後までみせきってくれました。予想以上におもしろかったです。ユアン・マクレガーもはじめて良いと思えました。

●2003/11/24
アトランティスのこころ
少年時代の美しい思い出に訴えかけてくるこの手の作品は照れてしまうのと、映画として勝負していない気がしてあまり評価したくないものです。でもこれはスティーヴン・キングお得意の小道具のおかげで照れずにみれた分、自分でも忘れかけていた頃のことがいろいろと浮かんできて楽しめました。単に歳とったということなのかも…。

●2003/11/17
スパイダーマン
この手のものは話がどうとかより、ヒーローの戦いっぷりをどれだけかっこいいと思えるか、というところに期待してみます。スパイダーマンの糸を使ったアクションなどはかっこよいと思ったのですが、ゴブリンが…。仮面ライダーの怪人程度にしかみえないあの姿はまったくだめ。メリージェーンも微妙すぎでした。

●2003/11/16
マグノリア
多くの人のドラマが早いテンポで切り替わっていくので、長い(3時間)わりには飽きずにみれました。ただ最初の偶然の話から期待していたものが、あれだったとは…。画的にもよかったし「これだから世の中わからんし、捨てたもんじゃない」と妙に納得させてしまうパワーもあっただけに、逆に最初の話が余分だったのでは?

●2003/11/15
KILLBILL
おもしろかったし、音楽とユマ・サーマンはほんとにかっこよかった。でもあそこまで血とかとびちらなくても、とちょっとひいてしまうところも…。チャンバラアクションがもう少しかっこよければ(ワイヤーなしの普通の斬り合いのとこが…)、文句なしでした。
es[エス]
心理学の実験のために、公募で集めた人たちを看守役・囚人役にし、擬似刑務所内でそれぞれの役割を果たさせたところ、それぞれが暴走を始めてしまった、という実話を基にした映画です。
実話をなぞったような映画だろうと思ってみていたので、看守・囚人の暴走ぶりに良い意味で裏切られておもしろかったです。実験にすぎない世界の中であれほどに必死になっていく人々が不思議に思える一方で、自分たちも、自分にとってどんな意味があるかもわからない世界の中で何かの役割を果たしているにすぎないのだろうなとも思えました。
一度で十分と思いますが、一度はみておくべき映画だと思いました。
ハッシュ!
こういう映画をおもしろく感じられないのは、心が貧しいから?でも都合よい環境の人たちが都合よく事件に遭いながら、いかにもという雰囲気を押し付けてくるようで、素直に受け止められません。ただlaundryに比べると登場人物が魅力的なぶん救われています。

●2003/10/30
愛しのローズマリー
あまり何も考えずにみてるときはそれなりに楽しめてたのですが、そのうちやたら説教くさいのと、その訴え方が小学生の学芸会なみに単純なのとに、さめてしまいました。

●2003/10/23
ドニー・ダーコ
めちゃくちゃ暗い映画でした。世界の終わりを告げるうさぎの着ぐるみも不気味だけど、うさぎと話するドニーもどんどんやばくなっていきます。嫌な夢みたいに現実か幻覚かわからないまま、ラストでこの閉ざされた世界から抜け出せるのかと思っていると…。
これからみる人もいるかもしれないので、詳しくは書きませんが、このラストはよかったです。謎が解けたかどうかといったことはそれほど気にならない、この映画の雰囲気を最後まで壊さず余韻を残したラストでした。

●2003/10/19
マッチスティック・メン
あいかわらずニコラス・ケイジは怪しげだなと思いながら前半はかなりだれたのですが、最後は一気にすとんと落ちました。あの犬の置物はちょっと欲しい。他にみたい映画がなくて…というくらいの気持ちでみたら楽しめる、という前評判(?)どおりでした。
ビューティフル・マインド
数学者ジョン・ナッシュのことを何も知らないこともあるのですが、本業でどんなすごいことをしたのかといったことがわからなくて、ただいろいろ苦労しているうちに勝手にノーベル賞が転がり込んできたみたいに見えてしまったのが残念でした。全体的に暗くて地味な映画です。

●2003/10/14
24 HOUR PARTY PEOPLE
ファクトリーレコードときいて学生時代を思い出してしまうからには、みないわけにはいかない映画でした。当然、思い入れたっぷりにみて楽しめました。イアン・カーティスは雰囲気出てたと思います。
純粋に理想を追う姿勢が、レコード会社としてみたときに自滅行為としかみえないというのは、資本主義のもとでは仕方ないことと思いつつも不幸だと感じました。
本筋とは関係ないのですが、映画の中でトニーが語るトリビア?「007の映画プロデューサーのブロッコリ氏(の先祖?)がブロッコリーを発明した」というのは本当なんでしょうか…?
ディナーラッシュ
ギャングとの揉め事から共同経営者を殺されたイタリア料理店での、ある一晩の出来事を描いた映画です。途中からラストに向かってそこに居合わせた人々がどう役割にはまっていくのか?とかなり期待してみていたので、みおわったときには「もっとおもしろくできたのでは?」と思ってしまいました。金融マンとして出ていたのは「たどりつけばアラスカ」にDJ役で出ていた人ですよね?懐かしかったです。
アメリカ人の歴史I(本)
世界史には疎くて、アメリカ史上の偉人の名前をきいてもほとんどどんな人かわからなかったこともあり、図書館で借りて読んでみました。勉強になりました。良いこと、悪いこと、いずれも建国の頃から現在へと受け継がれているものが多いのだなと感じました(憲法論議があちこちでなされ多くの人が印刷物で意見を発したというあたりは、WWWが爆発的に広がったことを連想させます)。
Fishmans「空中キャンプ」(CD)
「宇宙 日本 世田谷」をまったく飽きずに聴き続けているので、一つ前のも聴いてみました。こちらもすごくよかったです。といってもやはり「宇宙 日本 世田谷」の方がFishmansの世界がより深まっていることは確かです。「空中キャンプ」から「宇宙 日本 世田谷」へ続く流れをリアルタイムで聴いていた人は本当に幸せだったろうな、とかなり悔しい気分になりました。

●2003/10/12
呪怨2
なんで?と自分でも思いましたが、みてしまいました。一人で眠れなくなるくらい怖かったらどうしよう、とちょっと恐れていたのですが(レイトショーで客も少なかったし)…。
意外にも映画としてちゃんと作られていたためか、あまり怖くありませんでした。怖さの感覚は個人差があるのでなんともいえませんが、怖がらせようとする描写が空回りしているところなんかが、ぞくっとしながらも逆に笑ってしまいました。まあ、その感覚が新鮮だったので、それはそれでおもしろかったですが。
TAKEN
やっと最終回をみました。明らかにされない謎も残りましたが、そんなことはもうどうでもいいくらいに、ドラマとして、おとぎ話として、きれいに終わったと思います。最後は本当に泣けました。
目の前のことだけにとらわれて身動きできなくなっている人々の目をさまさせるには、あれくらいの圧倒的な体験が必要なのかと思うと、現実の世界にはあまり希望がないようで暗い気持ちになりました。

●2003/10/4
座頭市
剣の達人が悪人を次々と切り倒していくチャンバラとしては楽しめましたが、自らの映像に酔うあまり観客を置き去りにしてまで長々と続くシーンが多くてだれてしまいました。
ヒューマンネイチュア
まさに微妙な映画でした。甘いのか辛いのかわからない、製作者の意図どおりなのか単に焦点がぼけただけなのか…。映画全般が好きな人ならみてみてもいい映画ではないでしょうか?
ラストの、人間のマナーをしつけられたネズミの行動がこの映画としての結論だとすれば、なかなか奥が深いです。

●2003/10/2
インソムニア
アルパチーノ演じる刑事が、過去に行った正義のための不正捜査がきっかけで良心の呵責に悩まされるという映画です。もっと精神的にじわじわ来てほしかったのですが、思ったよりも淡白で物足りませんでした。
ブレイド2
これまでもひどい映画はみてきましたが、この映画に比べれば遥かにましです。ひどさの次元が桁違いでした。どこかでみた敵に都合よすぎるストーリー、それに昔の日本のヤンキーにしかみえないブレイド…。

●2003/9/27
梟(ふくろう)の城
豊臣秀吉など実在の人物が出て来るのですが、歴史ものというよりは娯楽作品でちょっと軽すぎる感じがしました。でも人間らしい心を捨て忍びの化生として生きるのが忍者だとわかりながらも、捨てきれない人間の心との葛藤に苦しむ忍者たちの姿はかっこよすぎでした。
陽だまりのグラウンド
ギャンブルに溺れ借金まみれの主人公(キアヌ・リーブス)が借金返済のために少年野球のチームのコーチを引き受け、それによって人生を立て直していくという話です。腹が立ってしまうほどベタな展開にもかかわらず(でも悲しいことに本当にこういうことはあるんでしょうね)、やはり泣いてしまいました。
原題は"hard ball"で冒頭のシーンからしてかなり宗教色の強い映画でした。これも邦題がずれまくりだと思いました。


●2003/9/21
はなればなれに
確かにゴダールの映画です。ただ「勝手にしやがれ」とか「気狂いピエロ」みたいに途中はだらだら(うとうとしてしまう)で、最後にすとん、というパターンが好きなので、この映画は微妙でした。アンナ・カリーナはよかったです。
TAKEN
WOWOWで放送中のスピルバーグ総指揮のTVドラマも残り1回になりました。アメリカでは「最後のフロンティア」への憧れが強いせいなのか、UFO・異星人ものって人気あるんですね。
私も、子供の頃矢追純一に洗脳されたせいかこういうのは大好きでみてしまいます。予想に反して宇宙人がどうこうというよりは、これにかかわる人たちが丁寧に描かれていて普通のドラマとしても楽しめます。なかでも運命の子アリーのけなげさが泣かせます(演じているのは"I am Sam"でもけなげな子を演じたダコタ・ファニング)。
同じテーマを扱ったドラマ「ダークスカイ」の主人公をやっていた人が異星人役で出ていますね。「ダークスカイ」はすごく期待してみた分最後裏切られましたが、TAKENの最後はどうなるのか楽しみです。

●2003/9/14
交渉人
WOWOWでやっていたドラマです。最近みた映画・ドラマの中では一番おもしろかったです。仕掛けが地味な心情描写中心の作品を予想していたのですが、どんでん返しもあって途中からぐいぐいと引き込まれました。伏線のはり方もさりげなくてよかったです。
踊る大捜査線 THE MOVIE2
軽い気持ちでみるつもりが、いつものように組織論、リーダー論が出てきて思わず自分の仕事のことを考えさせられてしまいました。
「リーダーがよければ組織も悪くない」というのはそのとおりだと思います。組織の枠組みを磨くことに懸命で良いリーダーを作り出してこなかったことこそが問題なのだと思います。組織だけを問題視してみかけだけ(今の権限は温存したまま)フラットな組織にしようというのは、リーダの責任放棄の口実にしかみえません。
ジャスティス
第二次大戦中のドイツの捕虜収容所を舞台にした映画です。詳しいストーリーはリンクをみてみてください。ブルース・ウィルスが演じる大佐は真のリーダーだと感じました。思っていた以上に感じるものがある映画でした。
ドラマ
夏のドラマはあまりみなかったのですが、その中でも堤幸彦関連というだけの理由でみていたのが「STAND UP!!」です。予想通り、本筋とは関係ないところにいろいろとみどころがあり楽しめました。いすず先生の微妙なTシャツと、どんどんグレードアップしていく田中君など…。話自体はべたでしたが、おかしくてちょっと切ない味は出ていました。
秋のドラマでは宮藤官九郎の「マンハッタンラブストーリー」が楽しみです。やはり堤幸彦の「トリック」や、昔再放送でみてはまった「白い巨塔」もちょっと期待しています。
ハルカリ「ハルカリベーコン」
「タンデム」を最初にきいたのは、単身赴任先の閉店間際の寂しい酒屋でした。あまりに場違いで脱力系のラップにむかつきつつも、その後頭をはなれなくなってしまいました。
アルバム全体は思ったよりまともで聴きやすいものでしたが、(9)"Hello,Hello,Alone"にはびっくりしました。あのTokyo No.1 Soul SetのBIKKEのラップ(というかポエトリーリーディングというか)にそっくりなのです。案の定、曲提供はBIKKEが現在活動中のナタリーワイズです。間違いなくBIKKEのラップなのですが、この二人がやるとすごくポップに聴こえるのが意外でした。


●2003/8/30
吉田修一「熱帯魚」
「パレード」を先に読んでいたこともあってか、どれも寂しくて微妙に壊れかけた人が出て来る、似た話に感じられました。

●2003/8/29
オーシャンズ11
かなりつまらなかったです。豪華キャスト、というのも言うほどでもないし、全体的にとにかく薄すぎました。洒落た雰囲気も中途半端で、薄いなら薄いなりに徹底的にかっこいいものになっていればよかったのですが…。

●2003/8/24
I am Sam
けなげな子供が出て来る映画にはやはり弱くて、何度か涙が出そうになってしまいました。大甘で都合の良いラストだったらしらけたかもしれませんが、まずまず満足できるラストでした。ただショーン・ペンは渋くてどこかキれている役(シン・レッドラインのときみたいに)が一番だと思っているので、幅の広さに挑む役はもういいかなと思いました。あと、ビートルズの曲はどれもオリジナルに忠実すぎてつまらなく、オリジナルを使えばよかったのでは?とも。
バニラ・スカイ
出だしのRedioheadの曲をバックにした夢のシーン、怖いキャメロン・ディアス、後半の妄想路線などなかなかよかったのですが、最後が…。ちょっとぬるい気がしました。もっと衝撃的なラストを期待していただけにものたりなかったです。
少林サッカー
笑けました(特に前半)。そのセンスについていけないところもあったりもしましたが、熱血超人スポ根漫画の世界が実写でみれて楽しかったです。

●2003/8/19
バイオハザード
ミラ・ジョヴォヴィッチが出てなかったら絶対みなかった(ゲームは好きでしたけど)と思います。ミラ・ジョヴォヴィッチはすごくよかったけど、それだけでした。ラクーンシティとかアンブレラ社とか微妙なネーミングは懐かしかったです。

●2003/8/3
幽霊たち
またまたポール・オースターの本です。「偶然の音楽」「ムーンパレス」と比べてかなり雰囲気が違うように感じました。それなりにはおもしろかったのですが、あまりぴんときませんでした…。別のときにもう一度読んでみようかと思います。
Fishmans「宇宙 日本 世田谷」
家の近くでみつけた、インディーズものも扱っているCDショップに置いてあるのを見つけて何気なく買いました。Fishmansは一度聴いてみようと思っていたので(ベースの柏原が参加しているポラリスは聴いたのですが)。
まったく想像していたのと違って、自分がすごく聴きたいと思っていた音楽だったので驚きました。ふわふわと漂う気分に浸ってしまう、やばいほどの浮遊感がすばらしいです。特に"WEATHER REPORT"は聴いた瞬間鳥肌が立って、涙が出そうになるくらい感動してしまいました。もっと早く聴いておくべきだった!という一枚です。

●2003/8/2
チャーリーズエンジェル フルスロットル
テンションの高さ、やや強引なほどにめまぐるしい展開にちょっとついていけないところがありました。いろんな映画とかドラマとかのパロディなんかも楽しかったのですが無理があるとさめてしまったり。バランスからいけば前作の方がおもしろかったです。
とはいえ、キャメロン・ディアスはやはりかっこよかったです。

●2003/7/28
 急なことで自分でも驚いたのですが、転勤で単身赴任。ひさしぶりの一人暮らしをすることになりました。いろいろ不便なことはあるけれど、一番困っているのがネット環境です。あっさりとADSLでいけると思っていたのが、光収容のためだめみたいです。固定電話回線自体もトラブルでしばらくつながらなかったので、インターネットにまったくつなげない不便さを改めて実感しました。
 いろいろと自分のやりたいことができる時間が増えたと、前向きに受けとめていろいろやっていこうとは思っているのですが…。ばたばたした状況で読んだ本やみた映画です。
ターミネーター3
ラストまで全部おもしろかったです。派手なアクションと頑なに貫かれた世界観。これぞ超B級映画!という感じですっかりのめりこんでみれました。
燃えよ剣
ちゃんばらものは好きなのですが、大上段に構えた歴史ものは苦手で、こういった有名どころはまったく読んでいませんでした。自分の身の回りの激動(?)になぞらえて読んでみようかと思ってふと手にしてみました。
おもしろかったのですが、自分の歴史の知識があまりに乏しいことを実感したのと、滅びの美学みたいな泣き路線は今は読むのがきつかったです。
アリ
ある頃まで、モハメド・アリは架空の人物だと思い込んでいました。それくらいこの人物には無知で、アトランタオリンピックの開会式に登場した意義というのも新聞で読んで知ったくらいでした。それだけに興味深くみることができました。ウィル・スミスがいつもと違う雰囲気で意外でした。
日はまた昇る
高校のときの英語の先生が、動物愛護の立場から見てヘミングウェイは極悪人だ!と言っていたことから(単純に刷り込まれて)、1冊も読んだことなかったのです。
マッチョな小説だと勝手に思い込んでいたのですが、全然違いました。頽廃的で孤独な雰囲気から、後半の闘牛をからめた展開もよかったです。これも今読んでいるとすごく寂しい気分になってしまいました…

●2003/7/10
バーバー
暗い話ですが、意外な展開が楽しめました。何事も淡々と受け入れていく主人公が哀しいなかにもどこかコミカルな味を出しています。どこかでみた女優が出ていると思っていたらスカーレット・ヨハンスンも出ていました。

●2003/7/6
 最近読んだ本です。いろいろと気が抜ける出来事があって、それを埋める(?)ためにもこれから本をもっと読もうかと思います。
屈辱ポンチ(町田康)
町田康らしくてばかばかしくて笑えました。やっぱり「けものがれ俺らの猿と」は最高です。
ZOO(乙一)
よかったのですが、欲を言えばもっと毒が欲しかった。いや、毒はちゃんとあるのですが、その深さがもの足りないのが惜しいです。どの作品も「世にも奇妙な物語」とかで映像化されてしまいそうですが、そんなクオリティの高くない場ではなく、毒の部分を存分に補ってくれる力を持つ人による映像化に期待したいです。
●2003/7/5
 今、すごく欲しいもの。「恋は余計なお世話」と「ドーソンズ・クリーク」のDVD(どちらも出てないようです)。「恋は余計なお世話」は実は宮藤官九郎も出ていたとわかって是非もう一度みたいものです。ドーソンの方はU.S.版なら手に入るのだけれど、リージョンコードがいろいろ面倒なので…。秋に発売されるという噂もあるみたいです。
●2003/7/4
カルメン:ヒップ・ホペラ
「カルメン」をヒップホップ・ミュージカルでやった、という映画です。「カルメン」の話を知らないのでどんなアレンジがされているのかはわかりません。Mos Defなんかも出ていてヒップホップ好きの人なら楽しめるのではないでしょうか。それ以外の人はみなくていいです。
●2003/6/29
光の旅人
ケビン・スペイシー演じる、K-PAX星から来たという謎の男プロート。最初は、地球とは違う価値観でもってみる人をも癒すような映画だと思いました。映画のコピーにもヒューマンドラマとか書いてありましたし…。でも実際は彼が本当に異性人なのか、心理的ショックによってそう思い込んでいるだけの人間なのか、という謎解きが中心となっていてどこか焦点のぼけた映画のように感じました。
おもしろいと思えた映画なんですが、映画でやるならもう少しプロート自身が救われていくところなんかをみせてほしいように思えましたし、逆に1時間くらいにまとめた方が良かったのではないでしょうか。
オーブラザー!
こちらは何にも考えずに、すかっと楽しめました。主人公たちが次々に遭遇する事件がどれも楽しく笑えます。悪魔に魂を売ったブルーズマン、トミー・ジョンソンというのはロバート・ジョンソンのことなんでしょうね(英語ではちゃんとジョンソンまで名乗っているのに、字幕ではトミーだけでしたが)。
ハリー・ポッターと賢者の石
これも楽しめました。子供がよろこびそうなポイントをうまくおさえていると思います。大人も楽しめますが、はまるほどは深くないです。
百味ビーンズはえぐすぎです…。

●2003/6/25
トータル・フィアーズ
それなりにはらはらして楽しめたのですが、ネオナチのテロリストの描画などが嘘っぽく感じられて今ひとつでした。以前みたソードフィッシュが嘘っぽいようで実はこういうのもあるかもと思えたのに対して、こちらはリアルさを出そうとしているわりにそれが中途半端です。もちろん現実はどうなのかなんてわからないので、あくまでそれっぽく感じられるかどうかということなんですが…。
●2003/6/22
アザーズ
前半は何かあると思わせながらなかなか話がすすまず、後半に入るとすぐに読めてしまう伏線が出てきて…、と「これはしょうもない映画」と断定したところからが実はよかったです。終盤結構怖かったし、その後の底のない寂しさには胸打たれました。
●2003/6/14
バンディッツ
おもしろい映画でした。ジョー(ブルース・ウィリス)とテリー(ビリー・ボブ・ソーントン)がケイト(ケイト・ブランシェット)をめぐって争いながらも互いとケイトに対する友情・思いやりといったものを捨てきれないところがうまく描けていて、ややありきたりな話に深みを加えています。
パシリのハーヴィーが最後までちゃんと重要な役割を果たしていたのが、よかったです。
マトリックス・リローデッド
とにかく金かかってる!と思える場面の連続でした。アクションシーンは迫力があってよかったです。話が薄っぺらなのが惜しいと思うのですが、そういう映画だと割り切ればとても楽しめる映画です。
●2003/6/11
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
ミュージカルだと気づくまでに1時間くらいかかってしまい、なかなか話のすすまない映画だと思ってみていました。主人公が歌う理由のためにストーリーがあって、歌がメインなんだと思ってみれば曲も歌詞もすごくよく、夢をみているような不思議な気分に浸れました。
●2003/6/8
laundry
すごくいたい感じのする映画でした。特別な境遇でもって世間を超越した人たちだけが純粋で綺麗な物語を紡いでいくというのはあまりに都合よすぎな気がしてしまって...(ひねくれた見方かもしれませんが)。難しい役の窪塚洋介はよくがんばったとは思うけど、みていてちょっとさめてしまうところもありました。
●2003/6/2
ムーンパレス
「偶然の音楽」がおもしろかったので、またポール・オースターの本を読みました。やはり破滅的な性癖を持つ人がたくさん出て来る話でなかなかよかったです。希望や絶望がかわるがわる主人公の前を過ぎ去っていきますが、主人公はただそれを必然的なものとして受け止めていきます。
少し前に稲垣足穂の「地球」という短編を読んだのですが、自らを含む一族がそろって酒などに溺れて破滅していったのを、ただそういう運命だったと考えることで穏やかに受け止める主人公のことを思い出しました。
●2003/5/18
突入せよ!「あさま山荘」事件
プロジェクトX(再放送)でみたものと比べて、あまりに佐々淳行がかっこよく描かれすぎているのが、かなり気になりました。銃撃戦が続いている中、危険をかえりみず自ら山荘へ突入までします。そんなに長野県警はひどかったのか、県警側からみた映画があるのなら是非みてみたい。
当時のNHKでの中継の視聴率が89.7%だった(これは別のページでみた情報)など、大変な事件だったことは確かなのですね。
●2003/5/2
国立国会図書館関西館へ行きました。高校・大学と相当に古びたぼろぼろの建物ですごした(会社も新しいとはとてもいえません)ためか、ぴかぴかでサイバーな感じの建物に憧れてしまいます。居心地がよかったので二日続けて行きました。

GO
出だしからの異様なテンションの高さがすごく良かったのに、ラストがあんなほんわかした感じになってしまったのが残念でした。山崎努演じる、激しくてとてつもなくタフで愛情深い父親がよかったです。ワールドカップの時のプチナショナリズムとでもいうべき雰囲気やイラク戦争など、国家や民族に固執することへの無意味さや怖さを感じていたこともあり、多くを考えさせられた映画でもありました。
宮藤官九郎
少し前にグループ魂の「竹内力」というCDを買って以来、「くどかん」ものによく出会います(GOの脚本もくどかん)。今やっているぼくの魔法使いもみています。すごく微妙なんですが、ナンセンスものには弱いので毎週土曜日が待ち遠しいです。なんで篠原涼子が古田新太に変身するのか、単に絵的に古田新太が身をくねらせるのがおもしろいというだけなのか(確かにすごい笑ける)、いろいろと気になるドラマです。
●2003/5/1
 WWW天気予報を更新しました。
●2003/4/28
ブリジット・ジョーンズの日記
評判どおり、気軽にみれておもしろい映画でした。ブリジットは哀しいほどいたい目に遭い続けるのですが、その分ラストでじーんとできました。ヒュー・グラントははまり役ですね。
●2003/4/7
ソードフィッシュ
安易なストーリーに派手なアクションをちりばめたありきたりなハリウッドアクション映画だと思ってみたのですが、みおわって実は凄い映画ではないかと思っています。むちゃくちゃ怖いオープニングで一気に引き込まれたのも一つですが、そこでジョン・トラボルタがアメリカ映画にリアリティがないと語っているのが妙に効いています。怪しげなhackingの描写も含めて荒唐無稽な映画だと少し前までは言えたのでしょう。しかし今となってはかえって「そういうこともあるのかも」と思わず感じてしまうことと、それを見越したようなオープニングの台詞があいまって、この映画に異様な重みを加えてしまったようです。
パルプ・フィクション以降のジョン・トラボルタは本当に怖いです。
●2003/4/5
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
期待してみて、それほど期待を裏切られなかったのですから、なかなか良かったということでしょう。これが実話というのがとにかく凄いですね。その部分を差し引いた、純粋な映画としてのつくりとかはオーソドックスで地味に感じました。
この邦題、メジャーな映画には珍しいパターンです(普通は日本語にしたり、英語でも縮めたり)。私は原題と同じで良いと思うのですが、映画館でタイトルをなかなかききとってもらえませんでした。発音が良すぎたか?(嘘)
マルホランド・ドライブ
うーん、やっぱり一度みただけでは何が起こったのかが全然わかりませんでした。劇中劇、もっと昔の話、妄想と3つのパターンで考えてはみたのですが、それでもうまく説明できません。ただそれも含めてすごくおもしろかったです。意味がわからないのがよけいにぞくぞくするような感じです。
もう一度最初からみたくなる、みるしかない映画です。
●2003/3/24
ロード・オブ・ザ・リング
上映当時、とにかく金をかけまくった宣伝(電気製品買ったらおまけでただ券がついてきたり)が印象的だったこともありどうせろくでもない映画だろうと思っていましたが、思ったよりは楽しめました。
ただあのホビット族の頭が、80年代のさわやか系ロックミュージシャンみたいで、場面によってはなんか古いプロモーションビデオを見ているような錯覚に陥ることもありました...。
●2003/3/23
シッピング・ニュース
ケビン・スペイシー演じる、心に傷を負った男が北の島で癒されていく、という話です。北の島の厳しい自然の中にあって暖かい人々に囲まれた穏やかな暮らしはうらやましく感じました。人間も自然の一部であって、嵐などによって起こるのは目に見える出来事だけではない、と訴えているようなラストには共感できます。ただ、心の傷の深さの描写があっさりしてたせいか、主人公があまりにあっけなく癒されてしまったようで期待していたほど心に響くものがなかったです。
ロズウェルのマックス(ジェイスン・ベア)が出てました。
●2003/3/16
アモーレス・ペロス
なかなか良い映画でした。
一つの自動車事故を軸に3つの話がつながっていて、その事故はそれぞれの登場人物たちに大きな変化をもたらします。それぞれの人をとりまく閉じた世界で起こる出来事(どんな人にでも起こるものというわけではないものの)を乾いた視点で描いていて、そこから人間とか人生といったものに関していろいろ考えさせられます。
2時間30分近いのですが、もう少し短くてもよかったのでは、とも思いました。
●2003/3/11
 携帯電話のカメラで、車の中から夜の道を撮ったりするとアートっぽい写真になることを発見しました。会社の帰りで渋滞のときなど、いろいろ撮ってみたりしてます。 結構楽しいです。

A.I.
もっとキューブリック色が薄れていかにもハリウッド的な映画になっているのかと思ってみたのですが、十分キューブリックの映画だと思える雰囲気がありました。メカの処刑シーンなんかもそうですし、マンハッタン到着以降の不気味な静寂は2001年宇宙の旅を思わせるものでした。水に沈んだマンハッタンの風景とあわせて印象深かったです。
ただ何の映画だったのだろうと考えると、強いメッセージといったものがなく、誰にでもすすめられる映画ではないようです。キューブリックの毒気が残っていたところが、私は気にいりました。
●2003/3/9
クリムゾン・タイド
チェチェン紛争を背景に、ミサイル発射をめぐって艦長と副長とが対立。本当はものすごく重大なこと(ミサイルを発射したら戦争が始まる!という)があまり実感できなかったのが、それこそリアルなのかもしれないけれど、スケール感に欠けて惜しかったです。でもどう考えても、あの命令システムと、それを前提としているはずの最初に出された命令はすごくおかしいですよね。
ゆらゆら帝国の「しびれ」と「めまい」
完成されたものが次の段階に進むのは本当に難しいと思いました。思ったよりもこれまでのものを崩せておらず、同じパターンの曲が並んでいて期待はずれでした。どちらかといえば「めまい」の方がおもしろくて、その中でも(5)のようなハードマイナー調(?)路線をもう少し聴きたいと思いました。(9)「星になれた」は従来路線といえどもやはり名曲。
●2003/2/24
ピストルオペラ
シュールで異世界っぽい雰囲気、江角マキコが演じる黒い着物を着て拳銃を持つ殺し屋「野良猫」、とおもしろそうな要素がそろっていたのですが、今ひとつでした。シュールで芸術的(?)な場面は嫌いではないのですが、ちょっと長すぎというかのめりこみすぎというか...。だんだん見ているのがつらくなっていきました。結構好きなタイプの映画だっただけに残念でした。主題歌はEGO-WRAPPIN'です。
●2003/2/23
許されざる者
それほど期待せずにみたこともあってか、かなりよかったです。
善と悪、幸福と不幸といったものが単純には割り切れない現実の世界を、死を恐れたり相手の命を奪う嫌悪感に戸惑ったりする現実の人間を、西部劇を舞台に丁寧に描いています。そのため全体的に苦い味のする映画となっています。ラストでマニーのその後を語るのは本来は不要で、おそらくハリウッド的な映画を期待する観客への(つまり興行的なものへの)ぎりぎりの譲歩だったのでしょう。
皮肉なことに無法者を目の敵にする保安官は今のアメリカそのもののようでした。正義のための暴力であってもやはり新しい暴力をうみだすものです。
●2003/2/16
WASABI
何をとってもあまりにちゃちな作りはむしろ潔ささえ感じさせました。何か他の映画の劇中劇とかで出てくるのにちょうどいくらいの話のようでした。
都会のアリス
ヴィム・ヴェンダースの原点ともいえる映画で、CANが音楽を担当しているとのことで、ずっとみたかったのになかなかみれなかった映画です。
子供と車に乗ってさまよう話や、ちょっとマニアックなライブを主人公がみるところとか、モノクロの映像なんかがその後の「パリ・テキサス」「ベルリン天使の詩」とかなり似ています。その分新鮮な感動というものは少なかったのですが、寂しい雰囲気の中からラストへ向かってほのぼのしてくる、いかにもヴィム・ヴェンダースというところはよかったです。
音楽のほうはもっとCANらしいものを期待したのですが、少し物足りませんでした。
●2003/2/1
 うだうだしている間に年が明けてはやくも1ヶ月がすぎてしまいました。TV、映画とCDにライブです。
ドラマは...
一番気に入っているのは熱烈的中華飯店です。ちょっとなんでもうまくいきすぎという気もしますが、その分安心してみてられるのと、鈴木京香がはまり役なのがよいです。もちろん椎名桔平(迫田!と鈴木京香に呼び捨てされてる)も卓球チャンピオンなど笑かしてくれます。あと中華料理がむしょうに食べたくなります。美女か野獣も強い女リーダー(松嶋菜々子)がだめチームをひっぱっていって、いつもうまくいってしまう、という点で似ていますが熱烈的中華飯店の方が鈴木京香を含めてキャストの濃さで私の中では圧勝です。
高校教師もみたりはしてますが、野島伸司にあまり進歩がみられなくて、さすがに古いという印象はぬぐえません。あの溺れる魚の「ファミレスの変態」をやっていた人が体育教師役で出ていたのはうれしい発見でした(大倉孝二)。野島作品にかかせない悪魔キャラを演じる成宮寛貴も溺れる魚に出てましたね。
GOOD LUCK!!は1話だけみたのですが、木村拓哉があいかわらずいい役すぎるのと、あのドラマ「ホテル」(まったり地獄でみたくないのにみてしまう)を思わせる雰囲気からみる気がなくなりました。元東芝日曜劇場の枠はすごいスポンサーがついてしまい、豪華なキャストを集めて手堅いものしか作らなくなってしまいそうですね(「おとうさん」もつまらんかった)。
新ドラマではないですが、HRもずっとみてます。
地雷を踏んだらサヨウナラ
大作とか超名作というわけではないですが、力作だと思います。浅野忠信がよいですし、一ノ瀬泰造(写真しかみてませんが)に似ているのにも感心しました。日本のシーンだけなぜか浮きすぎてて惜しかったです。
ここで描かれている戦争が遠い昔の話、といえないところが嫌な世の中です。
Johnny Cash"THE MAN COMES AROUND"
前から一度聴いてみたかったところへ、Nick Caveがこのアルバムに参加しているときき、買いました。あまり得意でないカントリーなのですが、この渋く低い声にやられました。多くのミュージシャンに影響を与えてたということがよくわかりました。めちゃくちゃかっこいいです。
羅針盤(山本精一)
昨年末からの山本精一ブームはまだ続いていて、羅針盤の一つ前のアルバムに山本精一のソロアルバムも聴きました。羅針盤の方は今作よりもさわやかな感じ、ソロの方は全曲インストでユルくない方のトリップ系でした。
ついでにライブまで行きました(梅田「ハードレイン」)。噂どおり山本精一は歌詞をまったくおぼえていなくて、譜面台に歌詞を書いた紙をおいて歌ってました。でもやっぱり山本精一はかっこよかった!いや、見た目は普通のおっさんぽいけど、きれいなメロディから一転、激しくギターをかきならす姿がどこか寂しげで...。

●2003/1/14
 今年の冬はいつもほど忙しくないせいか、こたつでうたた寝しまくりのこたつ廃人状態にはなっていません。が、起きていてもやはりこたつから抜け出せず映画やらテレビやら見ているだけで、こちらの方が廃人の格(?)としては上のような気がしています。
 映画とテレビの感想を。
Stereo Future
短い場面場面ではなかなかよいものがあるのですが、それらがまったくつながっていないのが残念です。全体としては何の映画で、何がよいと思って作ったものなのかわかりませんでした。
ギャラクシー・クエスト
おもしろかったです。最初から最後まで全部楽しめた映画でした。ラストもうまく決まってます。スタートレックが好きなら絶対にみるべきだと思います。そうでない人でも楽しめるそうですが。
ハンニバル
全体的にはちょっとだれた感じがしました。詳しくは書きませんが、ラスト近くの食事のシーンは衝撃的というよりギャグかと思いました...。
フランダースの犬
映画ではなくTVシリーズのやつです。WOWOWで再放送していたので、また最終回(とその前の回)をみてしまって、やっぱり泣いてしまいました。小学校低学年、数年前のNHKBSでの再放送に続いて3回目なのでもう泣けないかと思ったのですが...。
さすがに今までよりは少し冷静にいろいろみれました。あざとさのない淡々とした演出だったと思っていたのですが、何度か「これで助かるのか」と思わせるような場面があるんですね。吹雪の中へ飛び出していったアロアがネロの名前を叫ぶところもそうだし、ネロとパトラッシュが横たわっているところに光がさしてくるところだって、目を覚まさせる奇跡のような力なのかと思えます。ネロの絵が次点だったことを審査員の画家が伝えに来たり、ネロへの疑惑が晴れたりと、ネロが助かるための道も開けていましたし。
アベマリアが流れていたのも今回はじめて気がつきました。今でもアベマリアを聴くとものすごく悲しい気持ちになるのはこのときに刷り込まれたものなのかもしれません。
今から思えば、この話は子供の頃の私にはじめてリアルな死を感じさせたものだったような気がします。

過去の日記(2002/2/17〜2002/12/30)
過去の日記(2001/6/11〜2001/12/21)
過去の日記(2000/12/31〜2001/5/30)
過去の日記(〜2000/11/14)

このページへのリンクはご自由にどうぞ
メールアドレス:ukulele_trip(アットマーク)yahoo.co.jp