●MOREインターネット設定Ver2.00(2002/12/16) ○概要 MOREソフトからZaurusOSソケットライブラリを使ってインターネット接続機 能を利用する場合には、必ず接続設定を記述したテキストファイルを用意する 必要があります。このテキストファイルを用意するにはある程度Zaurusのシス テムのことを知っている必要があります。 本MOREソフトは本体機能(メール・インターネット)の接続設定と同様、こ の設定テキストファイルを意識することなくMOREソフトのインターネット接続 設定もGUIによって行えるようにすることと、複数の接続環境を簡単に切りか えられるようにすることを目的に作られました。 本MOREソフトで行った接続設定は最終的にはMOREソフトが使う接続設定テキ ストファイルへ出力されます。 ○使用上の注意事項 本ソフトはフリーソフトです。個人的な目的のための利用・再配布は自由に 行っていただいてかまいません(ただし転載は無断で行わないでください)。 これ以外の目的で再配布する際には事前に(事後でもかまいませんが)知らせ てください(連絡先は文末にあります)。 本ソフトを利用したことにより発生した損害等について、作者は一切責任を 負いません。この点に同意いただける場合のみご利用ください。 ○対応機種 MI-10も含むすべての機種で動作はしますが、ソケットライブラリの動作制 限からMI-10では使う意味はないでしょう。 ○注意事項 現在のバージョンには以下の制限事項があります。 ・パスワード設定画面で設定済みのパスワードはそのまま表示されます。 ○簡単な使い方 (1)プロバイダの設定 ・最初の画面の「プロバイダ」の項のボタンメニューをタッチして 「プロバイダ設定...」を選択します。 ・プロバイダ設定画面に移行後、「新規入力」ボタンをタッチしてプ ロバイダを作成します。 ・プロバイダ設定ダイアログで「名前」の欄にはプロバイダの名前を (好きな名前でかまいません)、「PPPログイン名」、「PPPパスワード」 の欄にはそれぞれPPPサーバへのログイン名、パスワードを入力します。 ・「アクセスポイント設定...」ボタンをタッチしてアクセスポイントの 設定を行います。本体機能の接続設定と異なり、MOREインターネット 設定では一つのプロバイダに複数のアクセスポイントを保持します。 この画面で複数のアクセスポイントを入力します。「新規」ボタンで 新しいアクセスポイントを作成し、名前と電話番号を入力します。入 力が終わったら「設定」ボタンにタッチしこの画面を抜けます。 ・「TCP/IP基本設定...」ボタンをタッチしてTCP/IPの基本設定を行いま す。ネームサーバ1、ネームサーバ2にDNSサーバのIPアドレスを入力 し、IPアドレスの取得方法を指定します。 IPアドレスを自分で設定する場合は続けてIPアドレス、サブネットマ スクも入力します。入力が終わったら「設定」ボタンにタッチしてこ の画面を抜けます。 ・プロバイダ設定ダイアログに戻るので「設定」ボタンにタッチしてダ イアログを閉じます。 ・プロバイダ設定画面で「設定完了」ボタンにタッチして最初の画面に 戻ります。 ・「プロバイダ」・「アクセスポイント」の項のボタンメニューで接続 したいプロバイダ、アクセスポイントを指定します。 (2)接続機器・回線の設定 ・「接続機器」の項のボタンメニューで接続機器を選択します。内蔵モ デムの場合はモデムスピードは自動設定します。 ・接続機器を一般回線を用いるものにした場合は、続けて「回線種類」 「外線番号」「スピーカー」の設定を行います。 (3)接続設定出力ファイル名の設定 ・最後に「作成ファイル設定...」で設定を出力するファイル名を設定し ます。このファイル名は使いたいMOREソフトの説明書などにかかれて いるはずです。WWW天気予報では"MPGPPPP.DAT"です。本体側に出力 する場合はドライブ名の"F0:"は省略してかまいません。 (4)接続設定ファイルへの出力 ・「ファイルを作成して終了」ボタンにタッチすれば、現在選択されて いる設定内容を指定ファイルへ出力します。 ○便利な使い方 (A)複数の環境を切り替える 例えば自宅では内蔵モデムを使って一般回線経由で接続し、会社や出 先ではPHSを使ってPIAFSアクセスポイント経由で接続する、というよう な場合を考えます。 (1)まず「自宅」環境としてプロバイダのアクセスポイントを自宅の最寄 りのものに設定し、接続機器を内蔵モデムにします。 (2)次に環境ボタンメニューから「新規作成...」を選択します。新しい 環境が「名称未設定」という名前で作成されます。 (3)「名前の変更」ボタンを選択してこの環境の名前を変更します。例え ば「会社」などとすればよいでしょう。 (4)プロバイダ、アクセスポイント、接続機器を選択します。ここではア クセスポイントにはそのプロバイダのPIAFS用アクセスポイントを、 接続機器にはPHSアダプタを選択します。 (5)これで環境が変わったときには環境ボタンメニューから環境を切り替 えて「ファイルを作成して終了」とすれば簡単に環境を切り替えるこ とができます。 (B)複数のMOREソフトの設定を切り替える FTPサンプルとWWW天気予報でそれぞれ使う設定ファイルが異なる場 合は「作成ファイル設定」でそれぞれの設定ファイルを指定しておけば 「ファイルを作成して終了」としたときに複数ファイルへ設定を出力でき ます。この機能を使えば、インターネット接続機能を持つMOREソフト側で 複数の設定ファイル選択をサポートしていなくても簡単に設定を切り替え ることができます。 ○画面・操作説明 現在作成中です...。不明な点などはメールをください。 ○制限事項 ・PPPパスワードは本MOREソフトの設定ファイルへ出力する際には簡単な暗 号化を行っていますが、パスワード入力画面や設定テキストファイルでは そのまま出力されます。したがってザウルス本体が他人の手に渡った場合 にはこのパスワードが読み出される可能性がありますので注意してくださ い。 ・環境の最大数は20個です。 ・プロバイダの最大数は10個です。 ・プロバイダ内のアクセスポイントの最大数は20個です。 ・出力ファイル数の最大数は20個です。 ○履歴 Ver2.00(2002/12/16) ・接続機器設定を実装しました。新しい接続機器の設定に関する情報に私自身が ついていけなくなったためです。書き出されたファイルの接続機器に関する部 分を修正して使っている方は是非お試しください。 デフォルトの機器で間に合っている方はアップデートする必要はありません。 Ver1.70(2002/08/18) ・CDMAのパケットモード(9.6k,14.4k,64k)に対応しました。CDMAパケット通 信に対応した機種でしか利用できません。機種によっては別途ドライバソフト (http://www.zaurusworld.ne.jp/menu21/appli/driver.zhtml)が必要です。 Ver1.60(2001/11/26) ・AirH"Card petit[RH2000]に対応しました。別途ドライバーソフト (http://zaurus.spacetown.ne.jp/kyotsu/update/airh/rh2000/rh2000.asp) が必要ですし、これが利用できる機種でしか使えません。 ・AirH"Card petit[CFE-02]に対応しました。別途ドライバーソフト (http://zaurus.spacetown.ne.jp/kyotsu/update/airh/cfe-02.asp) が必要ですし、これが利用できる機種でしか使えません。 Ver1.50(2001/06/07) ・C@rd H"64 petit[CFE-01]に対応しました。もちろん別途「C@rd H"64 petit[CFE-01]ドライバーソフト」 (http://zaurus.spacetown.ne.jp/kyotsu/update/cardhpetit/cardhpetit.asp) が必要ですし、これが利用できる機種でしか使えません。 ・SZABのドキュメントがいつのまにか新しくなっていたので、接続機器の名前 などを追加しました。 Ver1.40(2001/04/02) ・HTTP Proxyの設定を追加しました。ただしHTTP Proxyについてはアプリケー ション側の対応が必要です。 Ver1.30(2000/07/14) ・接続デバイスにCE-CT1(cdmaOne用ケーブル)を追加しました。 ・接続デバイスのPHSにそれぞれ32k/64k速度指定で接続するためのものを追加 しました。それぞれ末尾に32k,64kという文字がついています。ついていな いものは従来どおり速度指定なしです(通常はこちらを選択ください)。 Ver1.21(2000/05/22) ・出力ファイル名にドライブ名省略して13バイト以上の長さのファイル名を指 定すると、設定内容をファイルへ出力する際にプログラム異常が発生するこ とがあるというバグを修正しました。 Ver1.20(2000/03/27) ・IPアドレスを自分で設定する場合の設定ファイルの記述が誤っていたのを (古いソケットライブラリのドキュメントが誤っているようです)修正しま した。 ・接続スクリプトファイル名の指定が可能になりました。 ・接続デバイスにLANカードを追加しました。 Ver1.10(2000/02/21) ・「高度な設定」が可能になりました。 Ver1.0β2(2000/02/18) ・パスワードが途中で切れてしまう場合があるバグを修正しました。 Ver1.0β(2000/02/14) ○今後の予定 ○連絡先(感想・要望・質問等もどうぞ) ウクレレとりっぷ ukulele_trip@yahoo.co.jp