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●ER

 シカゴカウンティ病院の緊急救命室(ER)を舞台にした医療ドラマ。NHKのBSでは第4シリーズ、総合では第3シリーズが放送中です。詳細は公式サイトを見るか実際の番組を見てください。
 とにかくおもしろいです。もちろん多少、話によってあたりはずれはありますが、主な登場人物それぞれのドラマを軸に小さなエピソードが織り込まれてどんどん展開していく構成には引き込まれてしまいます。
 実は第1シリーズ第1話を見終わった時はあまりにめまぐるしい展開に「今のは何だったんだ」と思ってしまったものでした。しかし一度この展開になれてしまうと他のドラマ(特に日本の!)は展開が遅すぎてもの足りなく感じることでしょう。
 私はスーザン先生が大好きだったのですが、いなくなってしまって寂しいです。


●フレンズ

 マンハッタンを舞台にした男女6人の物語。WOWOWで放送されていました(10月から第5シリーズの放送が始まるそうです)。公式サイトはこちら
 いわゆるシチュエーションコメディと呼ばれるものでドラマの中に「笑い声」が入ります。海外のコメディを敬遠する人もいるでしょうが、フレンズはそういった人にもおすすめです。日本人が見て笑えるように一部内容を変えて訳しているところもあり日本語版の苦労もしのばれます。
 何といっても見ていてとても楽しいです。愛すべき6人の男女が良いです。それぞれ良い味出しています。私は第1シリーズからビデオに保存していて、ときどき最初から見て楽しんでいます。
 何かきっかけがあれば日本でも人気の出そうなドラマだと思うのですが...。見る機会があれば是非見てみてください。
 そういえば第1シリーズでは同じWBということもあってERのジョージ・クルーニーとノア・ワイリーがERドクターの役でゲスト出演していました。


●アリーmyラブ

 弁護士のアリーが主人公のドラマ(ややコメディ)。NHK総合で放送されていました。
 特殊効果で主人公の顔が赤くなったり、主人公の妄想が映像で出てきたりと斬新な演出が気に入っていました(ダンシングベビーもこの演出の一つですね)。ただ最初のころは主人公の声の吹き替えが気に入っていませんでした。途中からは慣れてきたせいか気にはならなくなりましたが。
 主人公の私的なテーマと、弁護士としての仕事のテーマの2つのテーマが1話の中に入れられ、これらがうまく絡み合っておもしろいです。
 99年10月から第2シリーズの放送も始まるそうで楽しみです。
 公式サイトはこちら


●ビバリーヒルズ高校白書(1999/9/21)

 カリフォルニアの高級住宅街ビバリーヒルズに、ミネソタから双子の高校生男女を含む一家が引っ越してくるところから始まる物語。
 裕福だけれど精神的には貧しく問題を抱える高級住宅街に住む高校生たちの中へ「普通の」感覚を持った兄妹が入っていき、互いに悩みながら成長していく、というちょっと「くさい」ドラマです。でも作りが良いためでしょう、そのくささはほとんど気になりません。私もかなり真剣に見ていました。
 高校生らしくない美男美女が多く出演していることもあってか、日本でもかなり人気があるようで、本などもたくさん出ているようです。NHKでも時々夜中に再放送をしていますね。
 みんなで高校を卒業するところで大円団を迎えたはずなのですが...。そのままシリーズは続いてしまいました。


●ビバリーヒルズ青春白書(1999/9/21)

 ビバリーヒルズ高校白書の続編としての日本語タイトルが青春白書です。アメリカではどちらも同じタイトルで同じドラマなのですが。
 NHK衛星で(日本での)最新シリーズ放送中です。
 主人公たちが大学へ進学し、卒業し、とどんどん年がたっていくのですが、さすがにネタが切れてきてみんな同じようなことで悩んだりしているのが不自然です(定期的に誰かが薬物中毒になったり、大事件に巻き込まれたり)。
 高校白書のころは「子供」の無力感を感じながらも正義を求めていくというような構図に感動するものがありました。が、「大人」になってしまうとなんかみんなただの人になってしまったような感じがして残念です。
 最近しばらく見ていなくて、久しぶりに最新シリーズを見たらなんと!主人公のはずだったブランドン・ウォルシュ君がいないではないですか!?彼はどこへいったのでしょう?俳優の名前がエグゼクティブ・プロデューサとして出ていたので喧嘩別れではなさそうだけれど...?


●フルハウス(1999/9/21)

 サンフランシスコに住む一家を舞台にしたシチュエーションコメディ。アメリカでの放送も終わり、NHKでも放送が終わりました。時々夜中にまとめて再放送しているので見たことのない方は一度ご覧になってはどうでしょうか。
 内容は、ストーリーがどうこうというものではないです。登場人物がみんなおもしろくて魅力的で、物語全体をほのぼのとした雰囲気が包み込んでいます。見終わった後に心が癒されるドラマといえます。


●ドーソンズ・クリーク(2000/3/13)

 ただひたすらに美しく、くさいストーリーです。WOWOWで放送中です。
 これだけ正々堂々と青春というテーマを描き出されると、照れるよりも話に引き込まれてしまいます。とはいっても完全に感情移入できるわけではなく、何か昔を懐かしんでいるような気分になってしまうのは歳のせいでしょうか?
 ケイティ、ペイシー、ドーソン、ジェン、良い人ばかりの中で悪魔のような(かなり間抜けなのですが)アビーが、私としては気になります。


●OH!スーパーミルクチャン(2000/3/13)

 WOWOWで木曜日の19:00からノンスクランブル放送中のアニメです。ほとんどアニメは見ないのですが、これはめちゃくちゃ邪悪なところが気に入っています。
 まず70年代のアニメのオープニングのパロディで固めたオープニング。これ自体は別に邪悪ではないのですが、「脚本 ワム!」の表示!!あの"ワム!"(ジョージマイケルファンの方、申し訳ありません)の格の違う間抜けさを見抜いた上での引用と見ました。
 またミルクチャンの家庭(?)を見てみると、ひたすらミルクチャンのわがままにつきあって家事をする「テツコ」と、存在感ゼロの「ハナゲ」。これらをミルクチャンの母と父とみると、今の日本の家庭を風刺したもののようです。
 こういった点以外にもあちらこちらに邪悪なところがちりばめられていておもしろいです。
 他のものと邪悪さを比較すると、
 「シンプソンズ」<「ミルクチャン」<「サウスパーク」
 といった感じでしょうか(サウスパークまでいくと見ていてつらいときがありますが)。

●フランダースの犬(2000/3/21)

 「砂の城」と並んで、ひょっとするとその後の私の人生に時折現れる無常観とニヒリズム(虚無主義)の元となっているのかもしれない作品です。
 おそらく私が小学校低学年のころに放送されていたと思います。終盤(おじいさんが死んだ後)のあまりに暗い展開にも「最後にはきっとすべてうまくいくのだろう」と思いながら我慢して見ていたのに、あの最終回!!妹とともに号泣した記憶があります。
 この最終回、昇天していくネロとパトラッシュの場面は何度見ても泣けてしまいます。何年か前にNHK衛星放送で再放送していたのですが、やはり最終回は泣きました(ビデオに録画して夜中に一人で見たんです)。
 原作も読んでみたいと思って、ちょっと本屋で立ち読みしたのですが、やはりあの場面で泣きそうになってしまいました(さすがに周りに人もいるので耐えましたが)。原作の訳では「パトラシエ」でしたがテレビと違ってパトラシエの心の声のようなものまで描写されていてかえって来るものがあります。
 いや、ひょっとするとこの場面は私のトラウマとなってしまっているのかもしれません。


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